2020年、1本のドキュメンタリーが世界を震撼させた。そこは巨大な撮影スタジオに作られた3つの異なる子供部屋。幼い顔立ちの3名の女優が、“12歳・女子”という設定の下、SNSで「友達募集」をしたところ、なんと10日間で2,458名もの成人男性がコンタクトを取り、卑劣な誘いを仕掛けてきたのだ。撮影されているとは気付かず、未成年に対する容赦ない欲望の行動は徐々にエスカレートしていき…。
児童への性的搾取の実態を描いた本作は、SNSと常に接するジェネレーションZ世代やその親たちに響き、本国チェコで異例の大ヒットを記録。実際の犯罪の証拠としてチェコ警察を動かした大問題作だ。精神科医、性科学者など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意しながら、SNSで子供たちが直面する危険をありのまま映し出す恐るべきリアリティーショーを生み出したのは、チェコで活躍するドキュメンタリー作家のヴィート・クルサークとバーラ・ハルポヴァー。