パティは孤独で臆病な少女。過保護に育てられ、したいこともできず、単調な毎日を送っている。唯一、平凡な人生から逃避できる瞬間、それはパンクロックを聴くこと。そんな彼女が、ひょんなことから警察に追われる不信な男・サイモンを家に匿ったものの、実はその男こそが彼女の愛するパンクバンド“サイオプス”の心の恋人、覆面リーダーのジョンQだった…。
恋愛映画でありながら、マジョリティーに立ち向かうユーモアとパンク精神に彩られた本作は、2020年のサンダンス映画祭オフィシャルセレクションでの上映を始め、多数の映画賞を受賞。
多様性が叫ばれる昨今、ありのままの幸せとは何か気付かせてくれる一作となっている。
プロデュースを務めたのは俳優としては勿論のこと『LIFE!』などのプロデューサーとしても大活躍のベン・スティラー。監督は40以上の映画祭で上映され、その過激な内容で物議を醸した『バニーゲーム』のアダム・レーマイヤー。
主人公のパティを演じるのは舞台俳優として知られ、本作が長編映画での初主演作となるエミリー・スケッグス。もう一人の主人公サイモンを演じるのは『アメリカン・スナイパー』で主人公の相棒役を演じるなど多数の映画作品に出演しているカイル・ガルナー。さらに映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのリー・トンプソン、日本でもおなじみ「24 -TWENTY FOUR-」シリーズでクロエ役を演じたメアリー・リン・ライスカブなどが脇を固める。